タツノコ配信6 生き物編

どうも、くらげです。


慣れてくると、自分で生き物を探し始めるともいます。

カメラを持ち始めたら、いろいろな生き物をベストな状態で撮りたい気持ちもあるでしょう。


中々見つからない。

すぐ逃げられちゃう。

なんでかわからないけど上手に撮れない。


それは、観察経験不足です。

いつでも観察の精神をもっていれば、いろいろと答えが見えてきますし、逆に適当にやってるだけではいつまでも同じ道をいったりきたり。

どうやって観察するか――が気になると思いますが、まずは観察対象ですね。

観察するべき生き物はずばり人間です。


けらまマリンのトオルさんを観察してみましょう。

ライトで覗き込む場所には共通点が見えてきます。

ある程度の奥行きがあるオーバーハングがあると、さっと見てさっと去ります。

奥行きのあるオーバーハングには何か珍しい生き物がいることがあるけど、念入りに探すほどではない(数を打った方がよい)みたいです。

実際、慣れてくるとオーバーハングにいるのは、

・サメ

・フグ

・スミレナガハナダイなど深場の魚

・ニシキヤッコなど暗がりの魚

などで、さっと見れば確認ができるサイズの生物ばかりです。

トカシク沖というポイントで、Uターンする場所は毎回やや違います。なんで違うのかな、と観察していると、ターンした場所の奥には毎回ハナゴイが群れていることがわかります。ハナゴイは潮通しがいいところによくいるので、その先は潮が通っている可能性があります。

そんな感じで、既に技術を習得している人の変な動きに目を当てていけば、そこにはだいたい理由があります。それがわかってくると、メキメキと成長します。


それはさておき、ここでは文面でできる限りそういった技術を残しておこうと思います。


まず、生き物を探すならライトはあった方がいいです。生き物と背景とのちょっとした色合いの違いも見えますし、真っ暗な場所でも生き物が見えます。

しかし、ライトには注意が必要です。

生物の中には、ライトを何とも思ってないものもいれば、極度に嫌うものもいます。ライトを嫌う生物にいきなり強光をあてれば、まぶしっ! と逃げてしまいます。

ライトはぐわんぐわんと動かさず、ゆっくり動かしましょう。

また、不必要な時はライトを当てないであげましょう。ライトの片鱗にある弱い光のところからゆっくり中心に入れていきます。

例えば、アオギハゼやハナゴンベはライトを当てているとすこーしずつ穴の奥に消えていきます笑

気づくとカメラが入らない奥にいて、背景が近すぎて全くピントが合わないなんてことに……。

ネジリンボウは巣穴に引っ込んだらもう終わりですしね。

私が優しくライトを当てて丁寧に撮影しているところに、ライトを買ったばかりでライト楽しー!って感じの可愛い初心者が、ぐわってライトを向けてやってきて、何撮ってるの? って顔を覗かせることがあります。教えてあげようとしたときには、もういない笑

なんだか見てみぬふりをして教えてあげないって態度に思われることがよくあるんですが、そんなことしません笑


あとはピグミーシーホースなど、光を当てると顔を逆向きにするものもいます。これはもう反対から光を当てたり、ストロボで当てたりするしかないです。


あとは近づき方ですね。

これは個体個体の観察が重要です。

だるまさんが転んだ、をすると思ってください。

近づいてないよーというふりをしながら、距離をつめていくんです。

向こうが怪しいと感じると、何かしらの動作を起こしてきます。

チョウチョウウオならこちらを向いてきたり、コショウダイならくねくねが激しくなったり。

こんなときに泡をはいたり、近づいたりしてしまえば、うぎゃーと悲鳴をあげて逃げていきます。


ネジリンボウのように、いつまでも時間をかけてもいい種もいますが、そうでない種もいます。

ゴンベ類は顕著で、ん? こっち見てる? 見てるよね? ってあたりで逃げます。距離が遠くても、目が合うだけで逃げられることも。こればかりは、個体を観察して逃げにくい子を撮るしかないです。


最後に、生き物を見たあと、見た生き物の上を通るのは基本的にやめましょう。通るなら、2~3mは上空を通ります。

砂が巻き上がってなくてもフィンの水圧が海底をすっていたり、人によっては海底を蹴っている人もいたり。そんな人が上を通れば、見た生き物は蹴っ飛ばされること間違いありません。

まずはバックです。地面に手をあてて、後ろに下がりましょう。浮力をとっていれば、慣性ですーっと下がれます。

くらげは生き物の代わりに蹴られることがたまにあります、みなさんも他の人が蹴りそうなときは身代わりしてあげてくださいね。


あとはやっぱり知識ですね。

私は知識ばかりで生き物を探しているので、見つける生き物は同じものばかりだったり。

生身の索敵能力自体はほとんどないです。目悪いし。


例えば、ガンガゼにはノコギリヨウジ、イシモチ、ガンガゼエビなどがくっついています。

大きなヤギのねっこにはホシゾラムギワラエビがいたり。

ロープにはヨウジウオ系がついていないかなーとか、砂地にはツバメガイ系。

ムチカラマツにはエビがいたりガラスハゼがいたり。

海藻の中にはアミメハギとか。


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