どうも、くらげです。
ダイビングをするうえで心がけるべきこと、その真骨頂は、
あきらめ
です。
ダイビングは、抗うから大変なんです。
よくあるのは、姿勢を崩した時です。
ダイビングでは重いタンクを背中に身に着けているので、やたらそちらに引っ張られます。
後ろに転ぶことはとても多いです。しかし、転ぶときはゆっくーり転びます。
ゆっくーり転ぶので、みんな抗って元の姿勢に戻ろうとするんですが、転んでる途中に元に戻るのってとっても大変です。まず地上では不可能です。水中でも困難です。
そういうときは、衝撃に備えて転びましょう。地上で転んだ時も、元に戻ろうとするより転んだ時に備えますよね。
そして、転んでから立ち上がりましょう。
くらげも写真を撮るとき、転びながら撮影したり、転び終わった状態で撮影したりします。こういうときに、抗ってベストな位置を維持し続けながら撮影するのはとっても疲れます。
フィンに何か当たった、タンクに何か当たった、どこかがひっかかった。
こんなときもあきらめましょう。
よく、フィンやタンクで当たったものを押しのけようとしたり、ぶんぶんと大きく振り向いて確認する人がいますが、相手が人だった場合は相手を傷つけますし、ロープだった場合は複雑に絡まります。まぁ背後に何かあったら怖いとは思います。驚くのもわかります。
もう何もしない。諦める。
正解はこれに限ります。
しばらくしてから、ゆっくり足を動かしたり、背中に何かないか確認しましょう。
タンクが外れているのをバディがなおすときも、すごい気になってぶんぶん振り向いてくるのですが、タンクにカメラがたくさんあたってちょっといい気分ではないです。
タンクを付けなおすときは浮上しやすいので、前を向いて岩とかにしがみついているのが理想的ですね。それかあきらめて全身脱力するか。
このあきらめの精神がつくと、まずパニックになることはほとんどないです。
あぁ残圧が切れたなー
あぁ物品落としたなー
あぁ人が流されていったなー
あぁ課題今日までだなー
と一度何もかも諦めるので、次に何をすればいいか冷静に考えることができます。
パニックになった自分は放り投げて、ならどうすればいいかと問うんです。
この精神のおかげで、水深23mで残圧がきれたときも、100万ごえのカメラを水中におとしてきたときも、伊豆や沖縄でチームメンバーが流されたときも、冷静に対応できました。
生き物にはあきらめがつかないんですけどね笑
次が水中姿勢です。
水中での姿勢は、とにかく前傾姿勢です。
地面に立つとき、ペンギンのように足の裏で立とうとする人がいます。タンクで重心が後ろに傾いているので、もちろん後ろに転びます。
初心者が膝たちを求められるのは後ろに転びにくいからですね。
では上級者たちはどうやって立っているんでしょうか。
たぶん、みんなフィン先だけで立ってます。
くらげは、片足はフィン先の表で、片足はフィン先の裏でよく立ちます。これめっちゃ安定するのでおすすめです。
泳いでいるときも前傾姿勢です。前傾姿勢になっているつもりが思っているより斜めになっている人がいます。これだと立ち泳ぎに近い状態なので、あまりよくないですね。後ろを見るとき、すぐまた下から真後ろが見えるくらいがちょうどいいです。フィンが砂を巻き上げてないか、誰かを蹴ってないかを確認することもできます。
フィンが砂を巻き上げてないか股下から確認することで、頭を下げて足を上げる効果もあるので、砂を巻き上げにくくする効果もあります。
砂地から離陸する際に、どうしても砂を巻き上げてしまう、と悩む人は多いんじゃないでしょうか。砂を巻き上げてから後悔している人も多いはず。
砂を巻き上げると、後続の人が砂の中で生き物を見なきゃいけなかったり、写真が撮りにくかったり。(砂を巻き上げないスキルはかなり高等なので、そこまで気にするほどでもないですけど)
砂を巻き上げないために必要なこと
・しっかりと浮力をとる。もしくはややプラス浮力にする。
・足元を見る、前傾姿勢で、やや上に向かって水を蹴る。
浮力の調整とフィンキックはダイビングでの高等技術なので、たった2つといえど簡単にはできないんですけどね。
もう少し細かく見ていくと、
・着底
・BCDに吸気、息を目一杯吸う。
・片足で立ち、T字になる。
・片足が浮いてきたら、あおり足のために足を引く。
・頭を下げて、キック!
・空気を少し抜く、息をはく。
たまに、逆立ちの要領で手をつき足だけを持ち上げてから泳ぐこともあります。
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